お隣さんを救おうパターン1
お隣さんを救おう パターン1
『タバコとライター』
どうも、六百年後にテントウムシが生き残っているか心配で夜も眠れないのはめにみえている、ユウです。
今日は大学のサークルの帰りに、ゲーセンに寄りました。麻雀のゲームにハマってしまって、最近はよく行くのですが、
事件は起きました。
ズラッと並ぶ麻雀のゲーム機の一つに腰を掛けたそのときです、、、
左ポケットに違和感が生じました。
「ラ、ライターがナイ!!!???」
大学にいた時には確かに存在したのです。99にしか売ってない北斗の拳キャラクターライターが。しかし今は無常にもケンシロウの姿はどこにもありません。
麻雀とは本来、タバコを吹かしながら打つものです。僕にはできませんでした、玄人(ばいにん)である僕がそんな麻雀のルールを破るなんて。アカギや哲也にどんな顔をしていいか分かりません。この時の僕の顔といったら、握りつぶしたスポンジのようでした。
僕は一大決心をしました。
「あ、あのライター借りていいですか?」
なんと隣の人にライターの借用権利許可を求めたのです。こんなことがあっていいのでしょうか。この時の僕の顔といったら、握りつぶしたはんぺんのようでした。
「いいっすよ!!」
お隣さんはそう爽やかに即答しました。
「な、なんて気さくな方や~、できたお方や~」
とゲーセンの中心で叫んでしまいました。この時の僕の顔といったら、握りつぶしたみたらし団子のようでした。
お隣さんにいっぱいお礼を言ってライターを返却し、僕はタバコを吹かしながら気分上々↑↑で麻雀をやり始めました。
10分後のことです。
気さくともっぱらの噂のお隣さんの様子が少しばかりおかしいのです。いや言い直しましょう、尋常じゃありませんでした。ここには教育上問題があるので書けませんが、この時のお隣さんの顔といったら、握りつぶしたヨークシャテリアのようでした。
明らかにタバコを吸いたがっていました。
彼のタバコは見るところカラでした。
彼を救おう、そう心に誓うまで時間はかかりませんでした、8分ほどです。別に彼はニコチンが切れたからといって身体に異常をきたしてるわけじゃないのです。彼もまた、数分前の僕と同じように「麻雀とは本来、タバコを吹かしながら打つもの」というアカギや哲也の教えのに忠実に従っただけなのです。気さくな上に、なんて真面目で誠実な方なのでしょう。
僕 「あ、良かったらタバコどうぞ!」
隣の豚「マ、マジっすか!?ちょうどすいたかったんです!!」
僕 「どうぞどうぞ!あ、じゃあまたライター借りていいですか?」
隣の豚「もちろんです。ありがとうございます!!」
この時の僕らの顔といったら、握りつぶした過去の辛かった記憶のようでした。
しばらくして彼が去っていく時、彼は僕にライターを渡し、一言言いました。
「良かったらこのライターもらってください」
僕はこの御恩を一生忘れません。
タバコを持っててライターがない人
ライターを持っててタバコがない人
今回僕が学んだのは、お互いに欠陥しているものを持ち合わせているのなら、勇気を出して相手を信じてみては、ということです。その先には互いの幸福がきっと待っているからです。互いに協力することによって起こる奇跡、それを人はミラクルと呼びます。相手を救うだけでなく、救ったつもりが自分自身も救われている。最高じゃないっすか。だからあなたもぜひ自分のまわりの救ってみてはいかがでしょうか?
ただ、タバコもライターも持ってない人は僕は知りません。
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